京都市左京区にある、カフェ真古館へ行ってきたので紹介します!
京都市内の北西に位置する吉田山。カフェ真古館はその中腹にあります。
喧騒から離れ、ロマンを感じる非日常な空間で時を忘れて特別な時を過ごせました。
最寄りはバス停ですが、他の観光地も回れるので、散歩しながら行かれるのをおすすめします!
カフェ真古館とは?
昭和のはじめ、吉田山に、後に昭和天皇の義弟となる東伏見宮(ひがしふしみのみや)が住まれていたお屋敷がありました。東伏見宮はそこから京都大学へ通われていたそうです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/東伏見慈洽
現在、そのお屋敷は料理旅館の吉田山荘となっています(一度は泊まってみたい高級旅館!)。
カフェ真古館は、お屋敷のガレージを改修して作られた吉田山荘のカフェサロンです。
ロマンが感じられる、とても趣のあるカフェでした!
行き方
京都の中でも少し行きにくい場所にあるので、少し工夫が必要とおもいます。
京都駅から直通のバスで近くまで行けるようですが、清水〜八坂経由のとても混むルートのバスもあり、駅から徒歩かタクシーをおすすめします。
徒歩では観光地も経由できて楽しいですよ!
レンタサイクル等自転車も便利ですが吉田山に近づくにつれて坂になるため、思ったより疲れるかもしれません。。
- 京阪神宮丸太町駅、地下鉄の東山駅、蹴上駅からそれぞれ徒歩30分くらいです。
- 丸太町通り沿いにゆくと有名な京都大学熊野寮が見られます。
- 東山駅からは岡崎公園、平安神宮経由でハイソな岡崎エリアを散策!
- 蹴上駅からは琵琶湖疎水、南禅寺水路閣経由でインスタ映え!
- 距離的には京阪出町柳駅、叡電の元田中駅からも同じくらいですが、京都駅や街中からであれば上記3駅がよいと思います。
- タクシーなら各駅から10分以内で到着します。
- 駐車スペースがあるので、可能なら車もおすすめです。
- 最寄りのバス停は(銀閣寺道)。徒歩10くらい。京都駅から直通ルートですが、けっこう長旅で30分以上はかかると思います。
- 自転車では坂になったら降りて押してゆきましょう。(つかれます)
当日は、寺町三条のあたりで昼食を食べたあとに、てくてくと歩いてゆきました。
ぶらぶらと寄り道しながら、御池通〜川端通〜冷泉通〜丸太町通を通り、1時間程度で到着。
暖かい日でお散歩日和でした!
到着!
吉田山荘の入り口の門です。文化功労者の宮大工棟梁であった西岡常一という方の作らしいです。
とてもおごそかな門で、気品を感じました。テンションが上がります!
(坂が続いていたので疲れてました)
門をくぐっていくと。。
吉田山荘が見えてきます!
一度は泊まってみたいものです。食事だけでも利用でき、会食にもよさそうですね!庭園も見学できるらしいです。
変わった形の屋根をしています
すぐそばに立つ木で、真古館は木陰に包まれていました。森の中の小屋のよう。
建物を見ていて、かわった屋根の形をしていることに気づきました!
一般的なの日本家屋のように三角屋根ではなく、将棋の駒のような五角形。
屋根にそってちゃんと瓦もはられていました。
これまで見たことがないかたちで、興味深かったです。
もともとガレージだった、と知って納得!ガレージのドーム状の屋根の形を利用したのかもしれませんね。
入口のすりガラスにはロゴが。かわいいです。
それでは入店!
非日常空間!
真古館に入るとカウンターがあり、奥に調理スペースがあるものの誰もいませんでした。
カフェは2階と案内があり、すぐ左の階段を登って2階へ。
趣のあるとてもすばらしい空間でした!
白壁と梁や床のダークブラウンのコントラスト。
梁には原木の感じが残されており、温かみが感じられます。
窓枠もレトロでかわいかったです。T字の枠が特に素敵です。床や柱と同じ色なので、部屋全体に統一感がありました。
年代を感じさせますが清潔で汚れひとつなく、丁寧に手入れされており、細かいところまで心くばりがされていると感じました。
窓の外は新緑が生い茂って鳥がさえずり、テーブルには木漏れ日が落ちています。
なんというノスタルジックな非日常空間!まるでお話の中にいるようでした。
古き良きノスタルジー。ロマンあふれる時間を過ごしました。
ガレージならではの作り
ところで、お店の方が2階にもいなかったので混乱していたのですが、席に座って待っていると謎が解けました!
席についてしばらくすると、給仕さんが写真奥からやってきて、お水を出してくれました。
登ってきた写真左手の階段のほかに、給仕さんが登ってきた方にも、調理スペースにつながる階段があったんです!
2階に来たとき正面に階段が見えるはずなのですが、部屋に見とれていて気づかず。。
階段を昇降するのが給仕さんとおなじタイミングだったので、すれ違っていたんですね。
謎は全て解けた!
元ガレージのシンメトリーな形を活かしたおもしろい造りだと思いました。
大人なメニュー
コーヒーやお茶だけでなく、ワインも飲めるんですね!優雅です。
今回は京都の心を感じたく、お福もちとアイスグリーンティーを注文!
京都を感じる心くばり
お福もちは、甘さが控えめで、きな粉の豆の味がよくわかる、大人っぽいおいしいおもちでした!
グリーンティーは冷たいお抹茶で、黒蜜を入れて甘さを足し、いただきました。苦味の中にしっかりうまみもあり、京を感じながら涼をとることができました。
また、おもちに和歌が添えられていました。くずされた字が達筆です。
吉田山荘のおかみさんが書かれているそうです。京都の古都の雰囲気を味わってほしいからとのこと。
素晴らしいサービス、心くばりだと思いました。
ちなみに、裏側に歌の解説がありました。
(意訳) 柳の木の緑の葉っぱが、カイコがまゆを作るための糸を繰り出すように、春がやってきて青々と芽吹いてくるよ。
詠まれたのは1000年以上前なんですが。。センスがすごい。情景が目に浮かぶようです。
こうもりをかたどった箸置きがかわいかったです!箸とスプーンを両方おける大きさ。便利!
お土産も買いました
レジでおかしやグッズの販売もされています。
おやつ用に、クッキーを購入!
古代(中国)より、福をよぶ動物として親しまれる蝙蝠(こうもり)を型どったサクサクのビスケット。
なつかしくて素朴な味わい。卵・乳製品未使用です。(HPより)
こうもりはよくないイメージで語られることが多いと思っていたので、福をよぶ動物とされていたのは意外でした。
どことなくピ◯チュウみたいな顔してます(かわいい)。
シナモンの風味があり、甘すぎずしっかりと小麦粉の味がする素朴でおいしいクッキーでした。
なお、通販でも購入できるようです!
(箸置きも買ってしまいました、家で活躍しています)
三条ホームズ
お土産のとなりに小説も置かれていました。
京都寺町三条のホームズ、という京都が舞台のミステリ小説の中で、真古館が出てきているそうです。
知っている場所が小説に出てくると、イメージしやすくて、よりお話を楽しめますよね。
おまけ
真古館のすぐとなりに神社があり、そちらにも立ち寄ってみました。
宗忠神社、という神社です。天照大御神と宗忠大明神が御祭神。
逆立ちした狛犬。二匹そろっているのはめずらしいらしいです。
階段の両脇に桜が。この時は満開ではありませんでしたがきれいでした。
なんと遠くに京都タワーが眺められました!
山を登ってきたのだなあ、と実感できました。京都は高い建物が少ないので、遠くまでよく見えますね。
まとめ
カフェ真古館は、歴史・ロマンを感じるとともに、非日常空間のとても素敵なカフェでした!
あまり知られていない京都を満喫できるのではないでしょうか。散歩も楽しみながら訪問されるのをオススメします!
営業時間:11:00〜18:00